ホームページ制作会社とのトラブル例~要求編

ホームページ制作会社が言えない「トラブル」の元を大公開

「こんな事を言ったらお客様に逃げられてしまう注文が取れなくなってしまう」
と決して口にしない「トラブル」の元になるお客様の行動をご紹介いたします。

制作業者に「ほんとうなの?」と聞いても決して首を縦には振りませんが、心の中では「本当」と思っているかも知れません。

「安くして」「サービスして」を連呼

誰でも制作費を少しでも安くしようと考えるのは当然です。しかし過度の要求は質を低下させると同時に、制作意欲を低下させることにも繋がります。

ホームページ制作はオーダーメイドに近く、作業を効率化することでコストを抑えるのは限度があります。適切な対価で請け負わなければ、すべて制作側の負担になってしまいます。

依頼する側からすれば「ついでにサービスでこれもやってよ」と軽い気持ちで言ったことも、制作側からすれば工数の追加=無償での作業が増えることになります。

安くするために制作会社はどのような努力をするのか。「制作コストを抑える」と言うと聞こえがいいですが、制作会社のコストの大部分は人件費ですので、そこを抑えるには作業時間の短縮=質の低下などを招き、結果的に御社に跳ね返ってくることになってしまいます。

「それなりのもの」で良いのか。ビジネスでのホームページ活用を考えているならば避けるべきでしょう。

完成を煽る

情報や資料を提出していただくのに時間がかかることは良くあることです。考えるという作業は時間のかかるものであり、思ったように進まない作業でもあります。それは依頼側も制作側も同じことです。
それなのに御社自身が自社のビジネスに関して考え、資料を提出していただくのに2ヶ月かかったのに、その1週間後に「まだ完成しませんか」と完成を煽るのは理不尽な要求です。

「多忙だから時間がかかった」と資料提出が当初のスケジュールよりも遅れてしまったにも関わらず「早く作って」と煽るのは自分勝手な要求です。

いくら煽っても決して良い結果は得られません。逆にページの質を落としたり、欠陥が生まれる恐れもあります。
制作側にも考えたり調べたりする十分な時間が必要であり、スケジュール調整によっては制作に費やす以外の時間も必要です。他の依頼を請けずに御社の資料を待つことは収益が断たれてしまうので不可能です。決してサボっているということで遅れているのではないのです。
ましてや最初に想定していなかったような変更があれば、それに対する時間も必要です。

「本来、受注側がこのようなことは思っていても言うべきではない」と思うことでしょう。しかし、これは実際に多くのトラブルの原因になっていることなのです。
予防するには大目に製作日数を提示すればよいことですが、それはできるだけ避けたいこと。
解消するには、1つの案件に専念できるだけの収益を確保したり、短期間で制作するためのマンパワーを確保しなければなりません。
すなわち制作費が上がるということにもつながるのです。

後々トラブルとならないために、時間と費用とのバランスを理解し、お互いが協力し合って作業に取り組むことが必要です。
何年も長期的に活用するホームページを作る時に、制作時間の短縮を図った結果、不完全なものを公開するのは避けたいものです。

メンタル的な面で言えば「まだですか」と言われ、テンションが下がることはあってもスピードが上がることはほとんどありません。
ホームページ制作はスピードを上げること自体が無理な業務です。1日の労働時間を長くするか、手を抜くしかない。
これは大手だろうが個人だろうが同じ。大手の場合は下請け作業員が上から抑え付けられて無理をしているだけ。キツイ労働環境となり辞める人も多いので担当者がコロコロ変わる。
督促しているつもりが逆に遅くしている可能性もあるのです。

時間の感覚が混在する

人は平等に一日24時間、一年365日が与えられています。
しかし、その中で仕事に割り当てる時間は全部ではありません。

金曜日の夕方に作業を依頼し、月曜日の朝に「まだ出来ていないの」と怒る。2日以上経っているのだから・・・と。
営業日・休業日の区別が無くなり、単純な時間経過だけで「遅い」「時間がかかりすぎ」と思ってしまいます。
完全にビジネスとプライベートの時間の感覚が混在しています。こういう要求は実はよくあることなのです。

それでも対応してくれる業者は存在します。しかし、いつかは耐え切れなくなって休業・廃業・倒産に追い込まれます。

制作業者とのトラブルを避けるには

このページに書いた事は依頼側の心がけひとつで防げるものばかりです。
それらは決して出来ない事・受ける側のわがままで主張している事ではないはずです。自分に対して行なわれたらいやになる行為のはずです。

そんな気は無くても気がつかないうちに自分がやってしまっている・・・全てが即トラブルにはなりませんが、度が過ぎると制作業者と良い関係が築けなくなるのは間違いないでしょう。
単なる「作業員」として付き合うのか、ビジネスに協力してくれる「パートナー」として付き合うのか。ということまで考えてみてはいかがでしょうか。
「作業員」ならば要求を受け入れてくれなかったら代わりを探せばいいのですから。